今朝、勤務があけて帰宅すると。
妹と母が泣き崩れていた。
すぐに悟った。
我が家のアイドル、愛猫のラム(♀)(15歳)が息を引き取ったと・・・。
俺が帰宅する、わずか数十分前までは息をしていたという。
すっかりやせ細った体に触れてみると、まだ心なしか温もりがあった。
うう、ラム・・・ちきしょう・・・!
思わず涙が溢れてきた。
先月末くらいだっただろうか。
ラムが急激に痩せてきた。
このネコは結構痩せたり太ったり変動が激しかったけど。
今回のこの痩せ具合は尋常ではなかった。
ただごとでは無いと思い、動物病院に連れて行った。
医者の診断によると、腎不全とのこと。
完治することはないと言われた。
この日から入院したり、通院したりの日々が始まった。
ほとんど毎日妹が送り迎えをし、自宅で看病してくれていた。
病院での点滴治療を続けていたが、おととい、ついにそれが打ち切られた。
我が家の経済力では、この毎日の点滴はもうこれ以上継続できなかったのだ。
あとは自宅でいかに栄養を与えられるか。
なにしろ、なんにも食べようとしないのである。
結果からすると、点滴終了後2日でラムは息絶えた。
ここ数日のラムは、もうほとんど動くこともしていなかった。
もう長くはないことは予想していたけど、こんな早くに亡くなるなんて・・・
実は、今朝職場で仮眠中に、滅多に見ない夢を見た。
それが、なんとラムが死んでしまう夢だったのだ。
・・・それが正夢になってしまうなんて・・・。
帰宅途中もなんとなく胸騒ぎがしてたんだけど。
動かないラムを膝に乗せて撫でることしかできなかった。
涙がこぼれてラムの体に落ちた。
お昼過ぎ、ペットの霊園に赴き、ラムを火葬してもらった。
火葬場にそっと置かれたラムを見ると、また涙がこみ上げてきた。
まさにこれからラムは焼かれて灰と骨になってしまうのだ。
もう、二度とラムに会うことはできないと思うと・・・。
最後にお別れの言葉をかけ、火葬場に入って行くラムを見送った。
数十分で火葬は終わった。
家族でお骨を拾い、持ち帰ってきた。
骨の少なさに驚いた。
ラムが我が家にやってきたのは今から16年ほど前。
平成3年の5月。
俺は中学生になったばかりだった。
今でも忘れない。
夜自宅でミュータントタートルズのファミコンゲームをやっていると。
妹が帰宅して、捨て猫を拾ってきたという。
それがラムだった。
ホントに生まれてまだ間もない感じの、とても小さな子猫。
ブルーの瞳を持つこの猫。すごくかわいらしかった。
それから初めての猫がいる生活が始まった。
まさか、ウチがペットを飼うことになるなんて思わなかった。
スリッパや当時小学3年の弟の手のひらの上で寝るほど小さかった。
でもすぐに大きくなった。
大人になり、なぜか瞳がブルーからイエローに変わった。
平成3年から、平成19年まで。
ずっと一緒だった。
学校や職場から帰宅すると、いつもラムがいた。
この16年間。ラムがいるのが当然だった。
いなくても、それはちょっと外に遊びにいってるだけ。
しばらくすれば必ず帰ってくる。
ラムにとっても、俺はたぶん空気のような存在だったのかな。
すぐそばに俺がいるのに、何メートルも離れた家族にむかってエサをおねだり。
俺がごろ寝してると何食わぬ顔で俺を乗り越えていく。
他に猫を飼ったことはないけど。
この猫は、すごく自立していた。
孤高という表現がピッタリ。
近所の猫が近づこうものなら総毛立って威嚇する。
決して群れたり媚びたりしない。
また毛繕いが好きで、いつも清潔にしていた。
親バカかもしれないけど、こんな美人な猫他にいない。
世界一美しい猫だったと言い切れる。
晩年はだいぶ性格的に丸くなり、動いていることよりも寝ていることが多かった。
一ヶ月くらい前まではとても元気だったのに・・・。
もっともっと遊んであげればよかった。
もっともっと抱っこしてあげたかった。
まとまらないこんな駄文を書いている今も涙が出てきてしまう。
もうきれいな毛並みのラムに触れることは永遠にできないけど。
膝の上に乗ってくる心地よい重さを感じることもできないけど。
俺たち家族の心の中に、ずっとラムは生き続ける。
そう、ずっと・・・
いつの日か、俺たち家族も、天国のラムに会いに行くからね。
それまで首を長くして待っていておくれ。
その日まで、さよなら、そしてありがとう・・・ラム・・・

(3年くらい前、元気だった頃のラム)
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生活の一部というか(うまく言えないです)
そこにある あたりまえの日常がなくなる事って人生においてもホントにつらいものですね...
猫ちゃんの平均寿命はおおよそ9.9歳だそうです。
ラムちゃんは大往生だったのかもしれませんね。
ご家族に看取られてきっと幸せだったに違いないと思います。
元気を出してください!!ラムちゃんもきっと見ていますよ~^^